衝撃的な自身の半生を綴り、全米ベストセラーとなったジャネット・ウォールズの「The Glass Castle」を、『ルーム』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したブリー・ラーソンと『ショート・ターム』の監督・脚本を務めたデスティン・ダニエル・クレットンのコンビで映画化した『ガラスの城の約束』が6月14日(金)より全国公開となる。
ブリー・ラーソンは、ホームレスをしている両親への複雑な感情を心の内に秘めながらも、高級ブランドのスーツと隙のないメイクで武装し、幸せを掴み取ろうと邁進する主人公を好演。単に「毒親」とはカテゴライズできない正邪併せ持つ両親を演じたのは、名優ウディ・ハレルソンとナオミ・ワッツ。過去とともに忘れようとした父の、正しくはないけれど強烈で深い愛が観る者の心を震わせ、一歩前へ進む勇気をくれる感動のヒューマンドラマだ。
この度、原作本「The Glass Castle」が映画と同名の『ガラスの城の約束』として、5月2日(木)よりハヤカワ文庫にて発売されることが決定した。
ジャネット・ウォールズが、華麗なセレブのイメージをかなぐり捨て、過酷な子ども時代の思い出を赤裸々に描いたことで、発売当初から多くの話題を呼び、2006年には、アメリカ図書館協会のヤングアダルト図書館サービス協会 (YALSA) が主催するアレックス賞を受賞。発売から10年以上経った現在もなお売れ続けており、全米350万部を突破している。日本での原作本の発売と映画公開に際し、原作者のジャネット・ウォールズからのコメントと撮影に立ち会った際の写真が到着した。
原作本『ガラスの城の約束』 情報
発売日:5月2日(木)
定価:960円+税
ハヤカワ文庫
原作者 ジャネット・ウォールズ コメント
時が過ぎるうちに、両親から得た純粋な愛情の素晴らしさは、どんな家族にも存在し、全ての家族に物語があるということをより強く思うようになりました。私のことを楽観的過ぎると非難する人もいるけれど、私たち兄弟は大変な時期を乗り切って、喜びを探してきたのは事実です。本を執筆して得られた喜びのひとつは、私が伝えたかったことを読者の方が受け取ってくれるだけでなく、時には語ったこと以上の想いを感じてくれることです。
デスティン・ダニエル・クレットン監督とブリー・ラーソンらキャストの皆さんは、深く考察し、私の家族について理解し、そして愛情を持って、本作を映画化してくれました。欠点だらけの家族を愛してくれたことにとても感動しました。
私が自分の話をすることで、ひとりでも多くの人々が勇気を持って自分の人生を振り返れることを望んでいます。
プロフィール
1960年4月21日生まれ。米国の作家・ジャーナリスト。名門女子大学バーナード・カレッジ卒業後、《エスクァイア》誌、《USAトゥデイ》紙等を経て、オンラインニュースサイトMSNBC.comに連載したコラムは高い人気を誇った。現在、再婚した夫で作家のジョン・テイラーとヴァージニア州郊外の農場に暮らし、小説等を執筆している。
ストーリー
「ニューヨーク・マガジン」で活躍する人気コラムニストのジャネットは、恋人との婚約も決まり、順風満帆な日々を送っていた。ある日、ジャネットは車道に飛び出してきたホームレスの男性に遭遇する。それは、なんと彼女の父・レックスだった――。
レックスは、いつか家族のために「ガラスの城」を建てるという夢を持つエンジニア、妻のローズマリーはアーティスト。彼らは定職につかず理想や夢ばかりを追い求め、自由気ままに暮らしていた。物理学や天文学などを教えてくれる父・レックスは、幼い頃のジャネットたち兄弟にとってカリスマ的な存在で、聡明なジャネットのことを彼は「チビヤギ」と呼び、愛情を注いでいた。しかし、仕事が上手くいかないレックスは次第に酒の量が増え、家で暴れるようになっていく。やがて、高校生になったジャネットは大学進学をきっかけに、ニューヨークへと旅立ち、両親との関係を断とうとするが・・・。
作品タイトル:『ガラスの城の約束』
出演:ブリー・ラーソン(『ルーム』、『キャプテン・マーベル』)、ウディ・ハレルソン、ナオミ・ワッツ
監督:デスティン・ダニエル・クレットン(『ショート・ターム』)
脚本:デスティン・ダニエル・クレットン、アンドリュー・ラナム 原作:ジャネット・ウォールズ 「ガラスの城の約束」(ハヤカワ文庫)
原題:The Glass Castle│2017年│アメリカ映画│英語│127分│スコープサイズ│5.1ch
提供:ファントム・フィルム/カルチュア・パブリッシャーズ
配給:ファントム・フィルム
公式サイト:http://www.phantom-film.com/garasunoshiro/
コピーライト:(c)2019 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
6月14日(金)より新宿シネマカリテ、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開
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